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これって見せもの?

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今週、ブリスベン市内の中心をはしる

クイーンストリートを歩いていると、白バイ、

ならぬ黄バイを発見した。 

(ハービーノーマンの入り口の前) 


あまりにも珍しかったので、すかさず、

携帯のデジカメをパシャ! 良く見ると周りには、

たくさんの子供が俺と同じことをしている。 


そして、ネクタイ姿のおにーさん(おじさん?)の俺に、

その子供の親からの笑い声と目線なんかまるで気にせず、

子供達と一緒にバイクを眺めていた。 


バイクの前方には、警察のサイレンのランプが付いている。 

ブリスベン市内では、自転車の警察官なら良く見るが、

バイクの警察官は今回が初めてである。

(このようなオフロードバイクのもの) 

みなさんは、このオフロードバイク、どこかで見たことありますか?



 でも、こんなオフロード用のバイク、何に使うのでしょうか? 

まるでパトロールなんかしてなさそうなブリスベンの警察官

にこのバイク? 万引き犯でも追っかけるのかな?


そもそもなんで、こんな街中にバイクで来るの? 

いつもの自転車じゃだめなくらい大きな事件でも

あったのでしょうか?



まあ、それはさておき、このバイク、良く見ると

スズキ製である。 



俺は外国に行くとその国の公的機関がどのこの国の車、

バイクを使っているのかを良く観察する。 

最近では、多くの国が自国製のものを使っている。

(会社や個人が寄付している場合もあるが。)

自国製の物を購入して経済発展に役立てようというもの

であろうが、自国の会社が作っていない場合は、

しかたなしに海外の会社のものになるが、

やはり性能が良い日本製を使う国が多い。 



ここブリスベン警察がパトカーに使用している多くの車は、

三菱の380、トヨタのカムリ、そして、

なんとスピード違反取締り隊は、

トヨタの高級車、ランドクルーザーを使用している。


なんで、ランドクルーザーなの?


(覆面パトーカーにはホルデン車が多かった。)




ここオーストラリアにはホルデン(Holden)

という会社があるが、10数年前にアメリカのGMの傘下

になってからは、純国産車を生産していない。 



車好きの方ならもうお気づきであろうが、

現在の全てのホルデン車は、GMの車のパーツ

をオーストラリアなどの国に持ってきて、

そこの工場にて組み立て、ホルデンのマークを付けて販売している。



だから、“どこかで見た事があるアメ車”がホルデン車

として販売されている。(そして、性能はGM車より劣っている

ように思う。)そして、GMの傘下にあるいすゞの車、

ビックホーンもここでは、ジャッカルーとして販売されている。

(アメリカではトゥルーパーという名前。)


他に数台の日本製トラックや、昔、トヨタがGMにカローラ

のパーツをGMに提供してGMの工場で作られたNovaという車

もしっかりと、ホルデンとして発売されている。 


横渡りの更に横渡りパーツで生産されている車、

性能はどうなのであろう・・・・ 


とあるオージーの友人がそれを知っていて

「これは安く買えたカローラさ」と喜んでいたが、

どうみても、“その性能”はまるでない車だったが・・・・



ちなみに、奥さんの国、韓国では、普通の警察官のパトカーは

ヒュンダイのエクセルであった。 

あんな安物Carがパトカーになってしまうとは。(笑) 

まあ、“韓国の車”なのだからしかたないが。


エクセルパトカーにスピード違反で捕まったら、

なんか余計に頭にくるような気がするが。(笑) 

「“きちんと”走れば、逃げれたのにー!」と。



そして、アメリカでは、現在は、どこの州でも国産車

を公的機関で利用しているが、州により会社や車種

がまちまちである。 おそらく政治家と、車会社のつながり

のせいであろう。 そんなアメリカでも昔、

日本製のバイクと車を使っていた時期があった。


映画やドラマでおなじみのカリフォルニア州の白バイ。 

現在はアメリカのハーレー製(Harley Davidson)

のバイクであるが、以前はカワサキ製のものであった。 

“国産車を買え”(Buy American運動)という運動から

ハーレーに変わってしまった。 



そして、日本製の車といえば、郵便局の車である。 

アメリカ国内で“唯一”右ハンドルの車といえば

郵便局が配達用に使っている車である。 


合理的に物事を考えようとするアメリカ、

配達員が車をわざわざ止めて家の前にあるポストに歩いて、

郵便を入れに行かなくてよいようにとハンドルを通路側

(右ハンドル)にした。 


これで、配達員は、座席に座ったままポストに郵便

を入れることができるのである。 


しかし、このアイディアで車を生産したのは、

他ならぬ日本の会社であった。 


いすゞがアメリカ政府にアイディアを持っていって

作ったのである。 しかし、上記にあるように

“国産車を買え”運動により、アメリカのジープ(Jeep)社に、

アメリカ政府が特別車を依頼して生産するようになってしまった。


アメリカ人は良く「日本人はアメリカ人が発明したもの

をコピーして改良して物を作っている」と文句を言うが、

アメリカ人だって“きちんと”同じことをやっています。(笑)



   みなさんも、他の都市や外国に行った際、

ちょっと目線を変えてその場所のパトカーなど

公的機関の車がどこの国の車か見て見てはいかがでしょうか。 


新しい発見があるかもしれませんね。 


“プチ経済ジャーナリスト”になった気分になって楽しいですよ。




by boeing747taka | 2008-07-19 23:05 | 番外編:コクピットから見る世界