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北朝鮮にて韓国人旅行客が射殺される!


このニュースは世界中の報道機関にて報道されていたので、

みなさんももうご存知ではあろうが、7月11日の明朝に北朝鮮

にある金剛山特区という特別に儲けられた観光地にて

韓国人女性観光客パク・ワンジャさん(53)が射殺された。 


この観光地は北朝鮮と韓国の現代(ヒュンダイ)が共同

で開発した観光地である。 私の友人達に以前、話した事であるが、

2年前に妻(韓国人)の姉が結婚するので韓国へ行った

際に記念にと、その北朝鮮の観光地へ家族旅行に行こう

という話が妻側の家族から持ち上がった。 


どうやら韓国人からすると北朝鮮に行くという事は、

私達、日本人が台湾に遊びに行くような感覚なのであろう、

私の日本側の家族がその話を聞いて“大驚き”していたのとは、

対照的な反応であった。 

そして、韓国人にとって北朝鮮は高年齢の方々には“敵”

というイメージがあるようだが、若い人には、“同じ人種”

というイメージがあるようである。 しかし、今回のこの事件で、

韓国人の北朝鮮に対するイメージも悪い方へ落ちてゆくであろう。



  この事件は11日の朝の5時頃、韓国人旅行者のパクさんが、

海岸沿いにある、入ってはいけない軍事地域に彼女が入った際

に北朝鮮の警備兵に射殺されたという事件であるが、

他の韓国人観光客の証言と北朝鮮政府の発表とは大きな

食い違いがあり、今後の韓国と北朝鮮の関係

に大きな影響を与えるであろう。


  まず、北朝鮮政府側の言い分は、「全責任は韓国側にあり、

韓国が謝罪するべきだ。」と強気な発表をしている。 

なんでも、“未確認の不審者”(朝方で暗くはっきり見えず、

どういう人か確認が取れないの意味らしい)が、軍事地域に侵入し、

警備兵の呼び止めの声を聞くととっさに走り出した。 

そして、警備兵の威嚇射撃をしたのにもかかわらず

走り続けたのでやむおえなく射殺した、と発表した。

(ようするに、1発の威嚇射撃と1発の射撃で、

体に当たったのは1発) しかし、他の韓国人観光客の証言

と照り合わせると下記の矛盾が生じる。



1.本当に人物を確認ができなかったのか?


  この事件がおきたのは朝5時頃であった。 

この日の日の出は5時12分とあるので、彼女が歩いていた頃は、

すでに明るく人間をはっきりと確認できるくらいの

明るさであったはず。 更に北朝鮮側は「パクさんは停止要求

したのにもかかわらず走り出した」と言うが、ということは、

声をかけるくらいの距離なので、すくなくともおばさん

の観光客の姿というのは確認できたはず。 

そして、北朝鮮の警備兵はロシア製のAK-47という銃

を使用している。(よくスパイ映画にでてきますよね、この銃)

これは射撃距離が300メール以下なので、どうみても

遠くの山の上からライフルで射撃したような状況ではない。



2. 本当に威嚇射撃をしたのか?
 
  北朝鮮政府は1発の威嚇射撃の後に1発の射撃をした

と発表しているが、遺体からは、“2発”の傷跡が発見されている。

更に他の韓国人旅行客から銃声が2回あったという証言がある。 

2回の銃声に遺体から発見された2つの傷跡。 

どうみても、威嚇射撃なんぞなかったかのような証拠である。



3.本当にパクさんは軍事地域に侵入したのか?

 パクさんの遺体が発見されたのは、海水浴場から200メートル

ほど離れた所である。軍事地域ラインから1キロ離れた場所である。 

ということは、警備兵が追っかけてきて射殺した事になる。

北朝鮮政府はこの事件は5時に起きたと発表している。 

そして、ホテルの従業員はパクさんが朝4時30分にホテル

を出たと証言している。 これを時間計算するとパクさん

はまずホテルを発ち3.8キロ走り軍事地域に侵入し、

そこから警備兵に追われるように1キロ戻ってきた地点で5時

に射殺されたという事になる。 

いくらキムチを、びしばしに食べているスーパーアジュンマ

(アジュンマ=韓国語でおばちゃん)でも、4.8キロを30分で走れるのか? 


運動をしている若い人なら可能であろうが、

パクさんは50代のおばちゃんである。 

まあ、追われている最後の1キロは、死ぬほどの早さ

で走れたであろうが、50代のおばちゃんが3.8キロを20分

ほどで走れるのかも疑問である。



遺体はソウルの病院に運ばれたそうであるが、

この話は、こうも簡単に民間人に銃を向けてよいのであろうか

という問題が浮んでくる。 しかし、この金剛山観光ツアーは、

北朝鮮軍の施設に隣接した地域で行われているため、

今回のような事故が起こる蓋然性は十分にあり、

また最近も「危険な兆候」が数回見られたらしい。 

(うちの奥さんの家族はこの話を知っているのであろうか?(笑))



ある人が金剛山のゴルフ場でプレーしている最中、

OB地域(コースの敷地外やコース内のプレーを禁じている区域)

にボールが飛んで行ったとき、どこ国でも、誰もがやっているように、

ボールを探しに森の中へ入って、北朝鮮の兵士から

銃口を向けられるケースがあったらしい。 


それに、金剛山観光地区は北朝鮮側の管轄地域であるため、

夜遅くホテルから外へ出てはいけないことになっているが、

一部の観光客たちが好奇心にかられ外へ出て、

トラブルにつながることも少なくなかったという。

(本当に韓国人は北朝鮮が怖くないようである。(笑))



この問題は、北朝鮮の領域にて、現代(ヒュンダイ)

が管轄している地域で起こった事件であるため、

韓国政府も直接かかわる事ができないばかりか、

韓国政府は北朝鮮と悪い関係になりたくないという

姿勢が現在あるために、この事件に対して強気の外交

はしてこないであろう。 


以前から、北朝鮮と韓国の海上にて、

国境ラインを超えた、超えないなどで、

軍艦同士の銃撃戦があったという話をちょこちょこ

と聞いていたが、今回のように死者がでたのだから、

韓国人からすると強気に攻めてもらいたいものであろう。 


それにしても、韓国人の北朝鮮に対する思いには、

理解ができない。 



やはり“別れてしまった同じ人種”という思いが

心のどこかにあるように思えてならない。


by boeing747taka | 2008-07-13 20:36 | ありえねぇ世界ニュース