東京ほど大きな都市ともなると、数年そこに住んでいなかっただけで 街は大きな変化をとでてしまい、新しい町並みになったのを 驚くものであった。 その変化の頻度は当然、景気が良ければ早くなる。 アメリカに10年以上も住んでいた私、実は日本への一時帰国は 4年ほどに1度であった。 帰ってくるたびにそれはもう“浦島太郎”状態であったのを記憶している。 そいう事はどこの都市にいたって体験する事であるはずなのだが、 ここブリスベンは、他国に比べて景気が良いのにもかかわらず、 それはもう時が止まったかのような状態であった。 が、そんなのんびりオージー経済もここ数年で大きく変わったと思う。 さすがののんびりオージーもそれでは商売ができないと“やっと” 気づいたのであろう、他国なみのビジネス展開に“なりつつ“ あるように思う。 それを象徴するかのように、ここ数年、ブリスベンの中心街、 Queen Street(クイーンストリート)ではいろいろな店がオープンしたり、 クローズしたりしている。 それこそ、他国で見られるように、 数年いなかっただけで風景ががらりと変わっているように思い、 ここブリスベンもやっと”世界並みの都市“になったかと、 ある意味、うれしい現象である。(笑) さて、そんな“やっと”世界の都市なみのビジネススピード になりつつあるブリスベンに数週間前に新しい店3つが開店した。 1つはあのクリスタル・ガラス店で有名なSwarovski(スワロフスキー) である。ご存知、オーストリア(オーストラリアではない(笑)) で創業されたとてもきれいな光を放出するクリスタル・ガラス のアクセサリーは見ているだけでほっとするものがある。 女性へのプレゼントとしては最適なものなのだが、 やはりとういか、それなりのお値段でもあります。(笑) 世の中がこんなに不景気なのにこんな店が登場するという事 は富豪層を相手にしたビジネスなのかなと思いますが、 はたしてその富豪層がブリスベンのクイーンストリート を歩いているのでしょうか?(笑) 確かに今のオーストラリア観光業のターゲットはかつての日本から 中国やアラビア諸国へ完全に移転していますが、 彼らが商売になるほどここにいるのかは疑問です。 まあ、逆に言うなら“金持ち留学生”は増えているので、 彼らをターゲットにしたと言えば、うなずける事ではありますが。 店内もガーデンシティーショッピングセンター内にある店より も内装がきれいで高級感あふれるデザインとなっています。 興味がある方はちょっとみてください。 ご結婚をされている方、くれぐれもこの情報を奥さん に言わないように。(苦笑) 私のようにせがまれるのがおちでしょう・・・ そして、そのスワロフスキーの店の左隣に新しくオープンした店 は2つ並んで男性用の洋服店である。 1つはカジュアル系の男性服を販売していてもう1つは セミフォーマル系の男性服を販売する店である。 クイーンストリートを端から端まで歩くとお気づきになる であろうが、“男性用の店”(風俗ではない店)というのが異常に 少ない事にお気づきになるであろう。 靴にしろ服にしろ、ほとんどが女性用ばかりである。 まあ、これは何もここブリスベンに限った事ではないが、 ファッション系の店となれば男性用を置くより女性用を置いたほうが 店としてはビジネスになりやすいのは現状である。 だから逆にその「クイーンストリートにないタイプの店」として 旗揚げしたのであろうから新規参入としては良いアイディア となるであろう。服のデザインを見た限りでは30,40台 の男性をターゲットにしたようなデザインであるし、 その手の“客”は市内に勤める人が昼間、たくさん歩いているし。 まあ、後は値段とサービスがどうかである。 最近のオーストラリアもずいぶん変わってきたと思う。 以前のようにぶっきらぼうにやっていたのでは、ビジネス がうまくいかないのに“今になりようやく気づいてきたオーストラリア のサービス産業”というのが、私が気づく事であるが、 この店だって従来の、オーストラリアの店のような対応 (客を客として扱わない態度)をしていればすぐにつぶれるであろう。 ようやくオーストラリアも“ビジネス”というのがわかってきたような 気がしてちょっとうれしい光景であった。 #
by boeing747taka
| 2011-06-05 12:33
| 番外編:コクピットから見る世界
先日、オーストラリアの財政案が発表された。 この財政案はそれぞれの政策に対してどれだけの予算 を使うかを発表したものである。 例の1つとして、防衛にどれだけ使うかを示した 防衛費と言えばわかりやすいかもしれない。 その項目の1つに移民問題への経費を示したものがある。 現在、オーストラリアは移民問題にて大きな修羅場 を迎えていると思う。今回の政策がオーストラリアの将来 に必ずといって良いほど影響するであろう。 現在の移民問題は大きな問題として2つあると思う。 1つはアフリカや中東などから船でやってくる 不法移民問題である。 彼らは彼らの国の生活苦からエージェントに大金 をはたいて船に乗せてもらいやってくる。 “当然”オーストラリアの海上で捕まるが、 その後、クリスマス島という離れ小島にある収容所 に何年か入れられ、最終的に“ゴーサイン” が出た人は、はれてオーストラリアのビザを手に入れ オーストラリア本土に送られる。 その待っている間、英語のクラスや職業トレーニング までしてくれ、“オーストラリアへ住む準備” をほどこしてくれる。そして、いざオーストラリア に住んでも政府からいろいろな援助金が出て、 いたりつくせりのサービスを受けている。 これがかえってオーストラリア国民の反感 をかっているもの現実である。 「そこまで援助するのかというくらい税金を使っている」と。 私の近所にもその制度を利用して移民してきた 家族が住んでいるが、中古車とはいえ、 車まで買い与えられている。 最近、以前からあった暴動がまたそのクリスマス島 の収容所であった。彼らはそこでの生活レベル が低い事やビザのプロセスが長すぎる事に不満 をたてているらしいが、いくら彼らの国での事情 があるとはいえ、“不法”でやってきた“法律に反した人” が言えることなのであろうか・・・・ この点に関しては不満に思っている オーストラリア人に同情する。 そして、もう1つの移民問題、今回の私のメインテーマ であるが、永住権の発行基準についてである。 オーストラリアのビザ発行基準はアメリカやヨーロッパ に比べて現在でも、楽な方である。 しかし、5年前に比べ大幅に変更されている。 オーストラリア人との結婚以外では、オーストラリア の大学などを卒業して申請できる永住権が一番確実 な方法で、多くの留学生がそれを目指して学校 に通っている。この制度を設けた背景は、 オーストラリアの人口問題と労働者人口不足問題 があるからである。 時はちょうどハワード政権の頃、税収入を増やす為、 (とはっきりとは言わなかったが)人口を増やしたいが為に 「子供を産みましょう」なんて問題発言をした政治 がいたが、その“人口補足”と、著しく不足している 労働者人口を補うために移民を使う政策を発表した。 彼らの戦略として、労働者不足が深刻化している産業関連 の学部をオーストラリアの大学・専門学校(TAFE) を卒業すると永住権が与えられる。 (いろいろと細かな条件はあるが) それにより、移民に働いてもらい不足している労働者 と人口を増やそうとしたのである。 しかし、それが去年あたりから失敗している事に気づき (やっと気付いたと私は言いたいが)、今年から来年にかけて 移民法を大きく変更するらしい。 “彼らの調査”によると卒業をした留学生は、 自分が卒業した分野の仕事についていないと言うのだ。 例えば、会計学を卒業したインド人留学生が タクシードライバーをやっている。 ヘアードレッサーの学校を卒業したアジア人が アジア系のレストランで働いているなど。 なんとか仕事を見つけ働いているかぎり税金 を払っているだろうから、そういう意味での人口補足 の解決策には“一応”なっているのであろうが、 メインの問題である特定の産業の労働者不足 の解決にはまるでなっていない。 その理由で永住権の発行基準を変更するらしいが、 政府は本当の問題(現場の声)というのを 理解していない。 私も同様の道を歩んだので経験談として語れるが、 本当の問題は2つ、オーストラリアの教育機関 のレベルの低さと、現地の会社の受け入れ 態度・姿勢がなっていないである。 せっかく“大金を叩いて”留学し卒業しても、 自分が勉強した分野で仕事を得れる人というのは 少ないであろう。 私はオーストラリアに来る前にアメリカでも就業した 経験があるので、新卒ではないが、英語圏の国での 就労経験があったが、それでもある企業は 「君はオーストラリアでの経験がない」と言って はねられた企業もあった。 オーストラリアから多くの人がアメリカに就業 に行っているのにもかかわらずである。 まあ、それでも私は英語で仕事するには苦労しないので、 その後、すんなり仕事を得ることはできたが、 就職活動をしている際に感じた事は、 経験がない人にはとても冷たいのと、 ビザの法律に関してまるで理解と知識がない事である。 あれでは、せっかく卒業してもまず仕事 にありつけないであろう。 そして一番の問題は、上記の問題にも関わってくるが、 オーストラリアの教育機関のレベルの低さである。 この永住権を目指し2005年前後に留学生の数 は急騰した。そのせいでクラスの98%が留学生 (そのうち80%が中国人とインド人) なんてのもざらにあった。 大学も一部を除いては、自然と留学生を“お客様” として扱い始めた。そうなると授業のレベルは落ちる 一方である。学校はとにかく留学生を育てる事から 卒業させてあげる事に努力をし始めた。 その結果、「オーストラリアの大学は英語 をしゃべれなくても卒業できる」とメディア が取り立てるほど内容が薄いカリキュラムになっている。 オーストラリア人はアメリカの大学を 「俺らの高校で習う事をアメリカ人 は大学で勉強している」とバカにしていたが、 それは大きな間違いである。 高校、大学、大学院とアメリカで卒業し、 オーストラリアの大学院も通った私がはっきりと言う、 「オーストラリアの大学はアメリカの高校レベル の授業を教えている」と。 だからオーストラリアの大学の先生は留学生 にとてもやさしい。確かに英語を母国語にしない人 にとって授業は大変である。 しかし、それを大目に見るのも最初の3ヶ月まで よいと思う。というよりアメリカの大学はそうである。 そんな“ぬるま湯”につかっていて実力がつく訳がない。 言葉の壁、文化の壁はどれだけいやな思い をしたかにより習得度・上達度が違うと私は思う。 あんなぬるま湯教育を受けて、まともな英語が使える ようになる訳がない。 ましては、自分が勉強している 専門分野を習得できる訳がない。 そして、そのレベルで仕事なんか得る・できる訳 がないという結論にいきつく。 どうやらまだ移民局や政府はそれを理解していないので はないだろうか。本当の問題は永住権の審査方法ではない。 オーストラリアの教育レベルの問題である。 きちんとした教育を受けていれば、 わざわざ高いIELTSスコア(永住権を申請するのに 必要な英語テスト。近年、その要求スコアは 上がりつつある。)を要求し、 チェックしなくても英語は使える英語が身についているし、 留学生が勉強した分野できちんと仕事を得て、 活躍できるのである。 イコール、労働不足問題、人口問題、税収入の各問題 の解決になるのである。 しかし、残念ながら、今回の政府の発表をみると、 移民を人口が少ない田舎町にて働かせればよいなどという 提案があるようである。 これにより、都市から留学生が減り、田舎町に中国人 やインド人が増える日がくるのであろう。 そうなると田舎の方でおきる“人種差別問題” が勃発するであろう。そして、ついには、移民の多くは アフリカ、中東からの不法移民になり、 オーストラリアで教育を受けた留学生の移民はいなく なるであろう。 そうなると「移民イコール船でやってきた 不法移民」などという、これまた差別問題へと発展して しまうのではないだろうか。 Problem after Problem. (問題の後に問題) まるで解決になっていない解決策を作っている ような気がしてならない。 #
by boeing747taka
| 2011-05-19 15:59
| 番外編:コクピットから見る世界
最近というか、ここ数年に私が英語圏の国の新聞を見ていて (英語圏の国の報道ツール全てを含む)気がついた事、 というより疑問に思う事がある。それは“韓国”という 国名の英語表示方法である。 韓国は正式には日本語で大韓民国と書き、 英語でRepublic of Koreaと書く。 ついでに書くとその“反対側”の国、北朝鮮の英語名 はDemocratic People’s Republic of Koreaと書く。 私がアメリカに住んでいた1990年代と2000年初期、 多くの韓国人に出会ったが、当然?であろうか、 北朝鮮の人(北朝鮮から直接来た人)には出会えなかった。 その際、韓国人はみんな自分の国をSouth Koreaと呼んでいたし、 経済ニュースなどでもその単語を使っていた。 しかし、ここ数年であろうか、英語圏の報道で使われる北朝鮮でなく、 “韓国”を指す単語として、ただ単にKoreaという単語 が使われるのに当然の事ながら目がいってしまう と共に疑問を感じる。 現在ほど北朝鮮の名前が報道の世界をにぎわせていない 1990年代に世界感がない英語圏の国の人間 が“区別がつかず”北と南を一緒にKoreaと記していた のならまだしも、その逆に、北朝鮮が世界を騒がしている 現在に、“逆を行く”やり方でNorth/South Korea という言い方から北と南という文字が消えた。 最近の報道で使われているKoreaという単語 は韓国(South Korea)を指しているが、 笑えるというよりわからないのが、北朝鮮の場合に限って North Koreaを記しているのである。 そして、それを象徴するかのように、最近の韓国の若い子 は自分の国名を名乗る際に“Korea”という単語を使う人 が多いような気がする。 それはもう「どっちでもいいよ」といわんばかりにKoreaとしか言わない。 いや逆に「Southに決まっているだろう」とでも言いたいのであろうか。 私だったらきちんとSouthをつけて名乗るが・・・・ ここで記しておきたいポイント。 最近の若い子はどちらかというと南北統一されるのを望んでいる人が、 年配の年齢層より多い。 教育のせいもあるであろうが、そんな若者の認識がメディア に影響しているのかもしれない。 それにしても、北朝鮮の人もかつての中国のようにいつの日 か誰でも海外に行けるようになるのであろうか。 やはり彼らの性格は中国人に近いのかもしれないが・・・・・ #
by boeing747taka
| 2011-05-15 17:20
| 番外編:コクピットから見る世界
オーストラリアにお住まいの日本人ならJet Star と言えば誰でも知っている激安航空会社であろう。 通常日本行きの往復便がAUD$1500ほどするのが、 タイミングよく買うとなんとAUD$400ほどで買えて しまうのである。 最近日本でもこの手の激安航空会社は話題を呼んでいる。 Air Asiaなどが日本に就航し、“ありえない値段” で東南アジアへ行けてしまう。 アメリカやヨーロッパではこの手の激安航空会社 はだいぶ前から就航していた。 確かに普段の値段から半分以下で買い物 ができてしまうので、消費者にとってはうれしい話 かもしれないが、私は、この手の激安航空会社 はいつも避けていた。 理由は「怖い」からである。 航空券である、半額の電気製品を買うのとは 訳が違う。 店頭に並んでいる商品が通常より 安く売っているに“訳”がある事くらいは、 経済に詳しくなくても誰でもわかる事であろう。 その値段でもビジネスが運営できるように“何か” を削っているのである。 Jet Starなどの激安航空会社は機内食や毛布など を有料にしたり、発着料の安い空港を選んだり と経費削減に力を入れているが、航空会社が経費 を削るのに真っ先に取り組んでいるのが、 なんと安全に大きな関わりがある “整備(メインテナンス)”に関わるコスト削減である。 アメリカやヨーロッパの国内線を運行していた 激安航空会社で、墜落事故を起こし、後に政府から 業務停止命令を受けたりした会社のほとんどが、 規定に反するほどの整備コスト削減を行っていた。 アメリカから日本に乗り入れている航空会社 の1つにNorth West(ノースウエスト)航空がある。 この会社は激安航空会社ではないが、 他のアメリカの航空会社に比べてチケットが若干安い。 ただのマーケティング戦略からくるものではない事 が彼らの整備に対する姿勢によく現れている。 飛行機に少々詳しい人ならご存知であろうが、 ボーイング747などのジェットエンジン搭載の旅客機 は着陸後、エンジンを逆噴射したりフラップ を利用したりしてブレーキをしているが、 約70%から80%のブレーキの力は車と同じよう にタイヤを止めてのブレーキである。 その為、多くの航空会社では約50回の着陸 でタイヤの交換を行っているそうだが、 なんとこのノースウエストはその回数を越えても まだ同じタイヤを利用しているという。 日本政府も危ないと警告を発するも、航空業界 では大きく力が劣っている日米の間で、 日本の言う事なんかおかまいなしのようである。 そのせいであろうか、ノースウエストはブレーキ やタイヤの問題で成田発の出発時間が遅れる とうことが度々あるように思える。 私も何度かこの被害にあっている。 ブレーキの故障が見つかったとかで、修理をする為 に飛行機の中で5時間待たされたあげく、 フライトはキャンセルで次の日に変更 というのがあった。 まさに「安かろ、悪かろ」とはこの事であろう。 だから、激安航空会社は「何かなければラッキー、 何かあれば最悪」というまるで白か黒かの ギャンブルのように、私は感じる。 一番の良い例が何かしらの理由でフライト がキャンセルされた際の対応であろう。 その際の激安航空会社の対応は最悪である。 でも、「安いからこんなものだ」と職員もろくに 相手にはしない。 そして、Jet Starに関して言うなら日本発 のオーストラリア便には少々の不安を感じる。 というのも、通常、フライトクルーはその便の機長 を中心にブリーフィングと呼ばれる簡単なミーティング を行う。この中で“最新の天気・気象情報” を元にフライト航路を確認するのだが、 なんとJet Starは成田空港でオフィスを持っていない 為であろうか、乗客がいるロビーでそれをやっていた。 この“オフィスを持っていない”事に関しては その航空会社やその国の政府との関係 もあるので、ここでは特に取り上げないが、 問題はその“天気・気象情報”である。 オフィスがないとなると、当然、機長が手 にしているプリントアウトされた情報は“最新” のものではない。もちろん気象情報はフライト中 に管制塔から新しいものは手に入れる事ができるが、 自分で保有している方が当然良い。 客席にいると気づかないであろうが、 飛行機というのは、悪天候を避けるために 上に下に、右へ左へと迂回しながら飛行 するのであり、地図上に引いた真っ直ぐ の線上を飛べばよいというものではない。 そして失礼な話になるが、Jet Starなどの 激安航空会社のパイロットの給料 は大手航空会社のものより当然低い。 そうなると腕の良いパイロットや経験豊富 なパイロットは大手航空会社に行き、 そうでないパイロットや経験の薄い駆け出し のパイロットが残る。 激安航空会社だってもちろん社内訓練 というのはするが“経費削減”を掲げている 会社が大手ほどの訓練に経費を費やしているか は疑問である。 “もっと経験や訓練が必要な人“にそれが なされていないとなると、 やはり「何かなければラッキー、何かあれば最悪」 と少々、不安を感じてまう。 もちろん、激安航空会社に対しての考え方 は人それぞれであると思う。 だからここでどの航空会社に乗るべきとか 乗らないべきとは言わない。 しかし、物を購入する際に、通常より安いもの があれば、必ずそれには“安い訳”がある事 を頭に入れておいても悪くはないと思う。 #
by boeing747taka
| 2011-03-25 20:15
| 番外編:コクピットから見る世界
この話は、ただ単に“時代の流れ”としてすませてしまうには なんとも寂しい話である。 でも、そうなのだからしかたないのだろう。 この週末、ビジネスニュースを見ていたら、「カメラのフィルムを製造 しているコダックが近年のフィルム需要の著しい低下の為に、 フィルム工場を閉鎖して、その工場内にある機械は全て鉄 のスクラップとして処分される」という報道を耳にした。 今の時代にはなんでもないニュースであろうし、 ニュースとして報道されている事自体、おかしな事かもしれない。 デジカメがカメラの主流にとっくになっている今日、 フィルムなんて売っている店を探すのが大変なくらいであろう。 だからフィルム工場の閉鎖なんてあたりまえかもしれない。 私だってデジカメの方が何十倍にも便利だし、 フィルムのカメラなんてもう利用していない。 しかし、子供もの頃からカメラと言えばフィルムのカメラ で育った私には、その“当たり前のニュース”がなんだか 寂しい思いになってしかたがない。 デジカメは撮影した写真をすぐに確認する事ができるが、 フィルムのカメラは店で現像するまで確認する事ができない。 確かにそれは不便な事であろうが、その“タイムラグ”が今では、 写真の楽しみでもあったのかもしれない。 特に友人らと旅行に行った際なんか、帰ってきて最初 にやる事と言えば写真を現像しに行く事であった。 そして、数枚余計に焼いてもらい友人らと写真 を交換するのである。 実家にそうやってたまった約13年間のアメリカ生活の記録 が約12冊のアルバムに収められている。 今ではデジカメを使っているので、最近の写真は、 もちろんPCの中とバックアップのHDDと焼いたDVDの中にある。 確かに場所もくわないしとても便利ではあるが、 なんだかフィルムのカメラの方が“本当に思い出を作り、 保存している”と感じるのはなぜなのであろうか。 最近では、その写真をデジタルで提示ができるデジタル写真たて が売っている。これはデジカメで撮影した写真何枚か をその写真たてに保存し時間差にてスライドショー を提示してくれる。 現在、この手のディバイスがどれくらい売れているのかは 知らないが、写真屋に行くとまだ“紙の写真”をプリントする サービスをやっている。 我が家もそうであるが、いくらデジタルカメラ で撮影したとは言え、記念になる良い写真はプリントして部屋 に飾ったりするものである。 しかし、今回のコダックのフィルム製造工場の閉鎖のニュース のように、写真屋の店頭からデジタルカメラのデータ のプリントサービスが消える日というのもいつかはくるであろう。 デジカメで撮影した写真を保存、展示するディバイスなんか ができて世の中に写真をプリントする人がいなくなるという日 が来るものそう遠くないような気がする。 確かに便利になっているのはわかるが、 なんとなくさみしいような気がする。 “思い出の一コマ”が簡単に製造・保存・展示できては、 思い出になくなってしまうのではないだろうか・・・・・ #
by boeing747taka
| 2011-01-09 14:48
| 番外編:コクピットから見る世界
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豪州版ウォレン・バフェットを目指す男の研究所
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