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ケビン・ラッド氏復活! オーストラリア外務大臣に


9月11日(土曜日)付けのニュースであのオーストラリア首相

を失脚したケビン・ラッド氏が新政権オーストラリアの外務大臣

に任命されたとあった。 

彼は6月に支持率を大幅に下げ、党内のジュリー・ギラード派

に追い出されるように辞任したが、なんとそのギラード新首相

が彼を外務大臣に任命したのである。


これにはいろいろ意見が飛び交うであろうが、

一番の理由は“労働党の安定化“であろう。

今回のオーストラリアの選挙は、選挙後も通常は蚊帳の外

の少数政党が主役になってしまうほど混戦であったのも裏腹、

多くのオーストラリア国民が失望した内容となっていた。

このまま新政権が誕生し労働党がしっかりとしたリーダーシップ

を発揮しなければ次の選挙では確実に負けるであろうし、

下手をするとその前に政権を失ってしまうかもしれない。

よってこの二人による党内の基盤建て直しが必要と思い

ギラード新首相はロッド氏を任命したのであろう。


ケビン・ロッド氏は首相になりメディアの話題に多く上がったが、

彼はもともと外務省の人で、外交問題は得意な人である。 

私は中国語がしゃべれないので、彼の中国語がどれほどの

ものなのかは、判断できないが、オーストラリアのTVでも中国語

をしゃべっている彼の姿が報道されていた。 

私にはきれいな発音に聞こえたが。


首相就任中のロッド氏は、捕鯨問題が悪化した日本とは、

経済関係悪化を懸念しつつも日本政府に問題解決を要求していた。

これにより日豪関係は政府レベルでは悪化したように日本側

の報道にあったが、私はそうは思わない。 

オーストラリアの政治側から見ると“プッシュが足りない”

弱腰対応に見えてならなかった。

失脚した原因の1つでもないだろうか。 


それとは裏腹、日本を抜いて資源ビジネスの第1位大口顧客

となった中国とは良い関係を保とうとした。 

上記のTVにての中国語パフォーマンスもそこからきている。

しかし、中国でオーストラリア炭鉱大手企業、

Rio Tintoの社員がスパイ容疑で逮捕されたあたりから

ロッド氏と中国の関係の歯車は狂い始めたと思う。


この話はその社員が中国の国家機密情報を盗んだ為

に逮捕したとあるが、その前に中国とオーストラリア間で

交渉していた炭鉱関連の契約問題で中国にとっては

うまくない話に終わってしまった事に対しての報復だったのは

目に見えている。それに対抗してかロッド氏は段々と中国

に対し懸念するコメントが増え、最近では中国の軍事拡大

に警戒心を示すコメントを残し、対中関係を悪化させた。 


そんな近年では“失敗続き”の彼を外務省に迎え

なければならないほど、今のオーストラリア政治には安定

が必要なのであろう。


労働党のトップが基盤をしっかりつくる事ができなければ、

次の選挙では確実に労働党は負けるであろう。

ある意味、日本には対豪政策にて中国を振り切り資源国

オーストラリアと良い関係になれるチャンスだと

私は思うのだが、日本の政治家にはそこまで国際感覚

にあふれている政治家なんぞいやしないだろう。 

ラッド氏だって今回の就任にて彼の信頼感を挙げたくて

仕方ないだろうに。 


まあ、政治家の話はどこの国へいっても同じように

不満だらけという事なのであろうか・・・


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by boeing747taka | 2010-09-11 23:49 | ありえねぇオージーニュース
食糧危機 in オーストラリア


最近、日本はもとより世界中で騒がれている問題

の1つとして食糧危機がある。 

近年の人口増加に、自然環境の変化の影響などから

食料の生産量が追いつかなくなっているのと、

どこの国でも“汚い、つらい、ださい”などと若い人

に敬遠されがちな農業に従事したがらない若者

が増えているのも1つの原因となっているであろう。 


ここオーストラリアにも同様な問題が上がっているが、

資源国であるオーストラリアには他国とは違った

食糧危機問題が上がっている。



現在、私が勤務している会社はブリスベンから北に車

で約4時間ほどいったバンダバーグという街にて農場

を経営している。私はその農場の財務管理や農業運営

データの管理をここブリスベン本社にてやっている

のだが、度々その“オーストラリア版食糧危機”

の話を耳にする。 

それは、作物が採れないとか、若い従業員がいない

とかではない。収穫は毎年のように好調である。


その問題とは、なんと“オイルマネーがオーストラリア

の農場に参入してきている”である。 

この不景気とは裏腹にオイルマネーはいまだに衰え

を知らない。以前はオイルマネーといえば海外金融市場

への投資関係であったが最近の食糧危機に目をつけた

彼らは農業関連への投資に興味を持ち始めたのである。 


しかし、ここで注目してほしいのは、彼らが投資すると

言って農場を購入している訳ではない事である。 

ここが今回のオーストラリアの食糧危機

を募らせている原因なのだ。



オーストラリアの農業には日本のように農協

というのはない。だから農家がそれぞれに自分の会社

を運営しているのと同じように農場を運営しなければ

ならない。 もちろん、農家への税金優遇や政府

の特別優遇などはあるが、日本の農協に比べたら

厳しい現状にある。 農業の流通機関がそれぞれ会社

となっていると説明すればわかりやすいであろうか。


仕組みはこうである。 

まず農家が穀物を農場にてつくる。

そしてその出来上がった穀物を契約している梱包会社

に送るのである。この梱包会社が日本でいう農協の役割

を持っている。彼らが穀物を箱につめ、

そして大手ではウールワースやコールズなどのスーパー、

場合によっては海外に出荷する。 

彼らが買い手を探し、買い手の需要と農家の生産量

により株式市場のように穀物の値段が決まる。 

そして、その買い手との売買が成立した後に各経費・手数料

などを引いた儲け額が農家に支払われるというシステムである。 


簡単に流れを書くと:


<出荷>

1. 農家が穀物を栽培。

2. シーズンになると農家が梱包会社へ穀物を郵送。
(場合によっては彼らが回収)

3. 梱包会社が出荷用の箱に梱包する。

4. 買い手先のバイヤーの需要と生産量の供給により
穀物の値段が決まる。

5. 梱包会社と買い手の取引が成立すると、
梱包会社から穀物が出荷される。


<入金>

1. 買い手先から梱包会社へ入金。

2. 梱包会社が梱包代、箱代、郵送代、手数料など
を計算しその額から差し引いた金額が農家の儲け額。

3. 各農家へ出荷量に応じて支払い。



私の会計士としての仕事の1つとしてこの農家の出荷量

と梱包先のデータ上にある出荷量、経費の計算

があっているかの確認、支払い額の確認などである。 


あたり前だが、相手が出してくる数字をまるごと

信用していては話にならない。 

そして、この梱包の会社もいくつもあるので、

今使っている会社は、手数料の額やその会社の

マーケティング力などを見て、あちこち試してみて

決めたものである。 


ここまで話すと「なぜ、梱包会社に販売をまかせるの? 

自分たちで売ればいいじゃない」と言う人

もいるであろう。 

しかし、オーストラリアの農場のサイズを考えて

もらいたい。穀物の量だってトラック何十台分

の話である。それを箱に詰める作業をするには、

それの為の場所と人が必要になる。

そうなるともう1つの会社を運営するのと

同じになり、少なくとも数億円単位の投資

が必要になる。 そして何より農家はビジネスマンでない。 

梱包しても買い手先探しと交渉まではできる

能力と暇がない。 


そういう理由と日本のような農協がない事から

このオーストラリア農業の“ミドルマン・ビジネス”

が存在し、お互いがお互いを必要としるしステム

が出来上がったのである。 

そしてオーストラリアの食糧危機がこのミドルマンにあるのだ。 



アラビア人は考えたものである。

日本と同様、自国では食糧なんてほとんど獲れない

アラビア諸国は、ほとんどを輸入に頼っている。

食糧危機が騒がれ始めると彼らは、将来をみすえ

自国の食糧確保の為にオイルマネーを海外の農業

に向けた。普通なら海外の農場を買収する事

を考えるであろうが、彼らはそれをせず、

なんと上記の“ミドルマン”つなわち

オーストラリア農業ビジネスにいる梱包会社

を買収し始めたのだ。 

そうする事によりオーストラリア国内の農業流通

システムをコントロールできるようになる。 

その気になれば大部分の穀物の郵送をアラビア諸国

に向ける事だってできてしまうのである。 

農家を買収したって送るのに梱包が必要となる。

しかも大規模の。

それに農家と梱包会社は持ちつ持たれつの関係である。

農家は、誰かが穀物を買ってくれなければ生計

をたてられない。だから感情的にもアラビア人

による梱包会社の買収に反対していても何もできない

のである。というより新しいビジネスパートナー

として受け入れなければならないのである。 

今のところ、特定の穀物の梱包会社の全てがオイルマネー

により買収されたとか、郵送先がアラビア諸国に流れている

という話は聞かない。 

とある会社が買収されただの、されそうという程度の話

ではあるが、あと3年もすれば、多くの梱包会社

はオイルマネーで染まるであろう。 

そして、遅かれ早かれ中国資本も入ってくるのではないだろうか。 


日本では食糧危機が騒がれ野菜の値段が高騰していて

それを目の当たりにしているのに、海外市場に対しての、

全くの対策がなされていないのが残念である。


今の日本にはアラビア諸国のような先見の目、

国際市場の目を持った人間が少ないのであろうか・・・・ 

穀物だけではなく、魚類だって同様の問題があるだけに、

日本の食生活の将来がとても心配である。


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by boeing747taka | 2010-09-09 21:12 | ありえねぇオージーニュース
くそアメリカ入国審査官の金儲け


あのアホどもは、ついにこんな事までやり始めたか。


今日のニュースで、アメリカを訪れる旅行者で、

観光ビザを必要としない国(日本も含む36カ国)の旅行者からなんと

入国の際に14ドルを取るとあった。 


まあ、ビザ申請に金を払うという点では、私が住むオーストラリア

の方がえげつなく、なんでもかんでも金がかかるが、

アメリカもついにそんな“せこ商売”を始めた。 


確かにオーストラリアはビザ申請に金を取るが、

無愛想な入国審査官が多い中、世界的標準からすると

オーストラリアの入国審査官はフレンドリーだと思う。 

日本は東京の人より大阪の人がフレンドリーだった。

(外国人用審査官) それに日本のビザ申請に金はいらない。

(2009年)

だからと言う訳ではないが、金を取ってもフレンドリーな

オーストラリアならまだ許せる。 

が、アメリカの移民局や入国審査官なんか外人を犯罪者

のように扱う。 まずは相手を犯罪者として見ろとでも教育

されているかのようだ。 


私は現在住む、オーストラリアの前にアメリカに約13年住んでいた。 

その際に、何度もアメリカの国境をまたいだが、アメリカ滞在年数

が増えるにつれて、パスポートの記録を見た入国審査官

のやつが私を犯罪者のように扱う度合いが増えてゆく。

しかも、学生からMBA卒業までして、地元の企業で就労ビザ

を取っていて、きちんと税金も納めていてである。 

そんな善良市民に「なんでアメリカに戻ってきた?」

なんてバカな質問をする。

「住んでる家に戻ってくるのがあたりまえだろう!! 

家出少年じゃあるまいし!!」とつばを吐いてやりたい思い

を何度した事か。 最悪の場合、疑いをかけられ別室

につれていかれたこともあった。

(何に対する疑いかはまるで理解できずに) 

そこには、同様に“しょうもない”理由で取調べを待っている

外人がたくさんいた。 みんな不安そうに待っていたが一人

が俺に話しかけたとたん、みんなで話し合いが始まった。


話を聞くと誰もあやしそうな内容の人はいない。 

ただ単に私と同様、アメリカに長く住んでいてビザ

を更新している人達である。 そして私と同様、アメリカの大学

を卒業してアメリカできちんと就労ビザを保有して

働いている人も多かった。 


ばかな国であるアメリカは。 


自国の教育を受け、きちんとした就労ビザをもつ外国人

を長く住んでいるというだけで疑いをかけるなんて。 

そんなビザがしっかりしているかどうかなんて記録

を見れば一目瞭然であろう。 

そしてその取調べで、聞かれる質問の内容のレベル

があまりにも低すぎる。


だから人権損害で訴えてやりたいのだが、どう考えても

相手側に有利になってしまう。 


あたりまえだが、約1時間の無駄時間とプレッシャー

を感じた後、無事、開放される。 

空港のロビーであった他の“共犯者”にどんな質問だっか

と聞くとみんな同様にレベルの低いものだった。 

これは差別というのか、いやがらせというのか、

そのたぐいのレベルでしかない。 



今だから言えるが、あの2001年9月11日におこった

NY同時多発テロ。 あの事件があった朝は、

私はフロリダ州にいたが、あの事件の真相を聞いた際、

私はみんなのように驚く事よりも「やっぱりね」という、

なんだかいつかは、そうなるような事件が起こったな

という気分でニュースを聞いていた。

空港であれだけ外国人(観光客を除く、なんらかしらの

ビザにて住んでいる外国人)をいたぶり、

そして、アラビア人をけなし、敵意識旺盛に対応していれば、

あのテロのような事は、いつかは起こるであろうと思っていた。 


あれはアメリカに対するWake Up Callであろう。


なんて言えばアメリカ人や右翼系の意見を持つ人

は怒るであろうが、空港でアメリカ人が外国人にとっている態度

を見てもらいたい。

あれだけよそ者を犯罪者扱いして、しかも“きちんとしている人”

までも無差別に敵対意識で対応していれば、

アメリカに爆弾の1つでも落としてやろうなんて思うであろう。 


すくなくともオーストラリア、いやブリスベンと言うべきか、

ここの空港の人は、アジア人の私にも笑顔で会話をしてくれる。 

空港の職員も英語を話せない人と対応するのに

慣れているような雰囲気がある。 

日本から帰ってきた際なんか、パスポートを見れば私

が永住している事がわかるのであろう、

きさくに「親戚に会いに行ったの?」と聞いてくる。

そこで俺は一張羅の着物のように、いつも同じジョーク

を使うのだが、

「ああ、毎日、家族にすしを食べさせられて、

せっかく油っこいFish & Chipsから逃れたと思ったのに

逆に太っちゃったよ」と。 たいていのオージーの入国審査官

や関税の人はこれで大笑いしてくれる。 

そして笑顔で”Welcome back to Australia!”と言ってくれる。 


たまには不満も感じるオーストラリアだが、この時ばかりは

オーストラリア人にほこりを感じる。 

私はアメリカに約13年住んでいて何度もアメリカ国境

をまたいだが、Welcome back to USA. とか、Welcome to America.

なんて言葉は一度も聞いた事はない。 

ましては、上記のような会話なんぞしてもまるで感心なし、

相手にしてくれない。何を言ってもニコリともしせず、

質問と視線は常に犯罪者を取り調べる検察官である。 


この収入はアメリカの観光業発展に使われるそうだが、

財政赤字が悪化しているアメリカ政府、そして、いつまでたっても

抜け出せない経済不振、そんな穴埋めをこんな形でしようと

は思っていないのだろうが、本気で外からの人間を受け入れ

たいのなら、まず“外から見たアメリカ”を見直すべき

ではないだろうか。


まあ、そんな事を言うのは「“ぶた”の耳に念仏」ということわざ

どおり無駄な事なのはアメリカで生活した事のある方なら

痛いほどおわかりでしょう。 


何年か前、飛行機の安全を守るという名目で銃装備をした

警備員を飛行機に搭乗させる案がアメリカ国内であった。 

そのうちに銃装備をした入国審査官が登場するのも時間の問題か。 

なぜ銃が必要になるのか、

彼らの頭にはそんな考えがないのであろう。 


アメリカに核爆弾が落ちる日も、そう遠くならないのかもしれない。


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by boeing747taka | 2010-09-03 20:38 | ありえねぇ世界ニュース