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Book Review: 「機長の集中力」 by 小林宏之


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先月、日本からある本が送られてきた。 

その本についてのBook Reviewを。


おすすめの1冊です。 どうぞ、読んでみてください。

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「あたり前の事をあたり前にやる」そんな簡単で誰にでもでき、

何の資格もいらない事だが、この地球上、はたして何人の人が“日常的”

にできるであろうか。 筆者である小林機長はなんとそれを42年間、無欠勤

という“おまけ”まで付けて成し遂げたのである。 

ケガをしようが体調が悪かろうが何がなんでも仕事に行き、

事をやり遂げる、それをするにはどうすればよいか。


筆者が常に心がけていた事であり、

それが彼の仕事に対する姿勢となって現れている

からこそできた快挙であろう。


本書では仕事への集中力の付け方をメインとし、

体調管理など仕事に対しての姿勢について書かれている。 


読んでいて何も新しい事は無いがおのずと

うなずいてしまうところに「あたり前の事をあたり前にやる」事

ができる人が言える事なのであろう。 

集中力は訓練によりつける事ができ、それは「捨てる技術」とある。 

いままでの集中力とは、一点を見つめて心を無にする事

と思っていたのでこんな違った見方があるのかととても感動を覚えた。 


そしてそれを習慣とする。 

これもまた、「あたり前の事をあたり前にやる」事であり、

“凡人”にはできない事だが、挑戦する事によりできる事であろう。 


最後に、筆者が「パイロットという職業が好きで好きでたまらなくなり、

飛べるということにだけで本当に幸せでした。

これこそ、自分の天職だと感じるようになりました。

生まれ変わったとしても、また、パイロットになりたいと思っています。」

とこの本の最後の箇所で記している。 


いくら、パイロットという職業が花形職業とはいえ、

定年を迎えてこのような発言ができる人は

いったい何人いるのであろうか。 


そして、それを言えるくらいのすばらしいキャリアを歩めた事がとても

うらやましいかぎりである。 

(もちろん、それは彼の努力であった事は言うまでもないが。)




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by boeing747taka | 2010-05-20 19:33 | 番外編:コクピットから見る世界
スーパースターが沈む時


 先月の話になるが、今年のスポーツ界のビックニュースである多数の女性

との不倫騒動の為に試合出場を自粛していたタイガー・ウッズがマスターズ

にて復帰した。 正直、彼が“あんな事”をしでかすなんて思いもしなかった。

プロとして見ても、彼の強靭なる精神力やゴルフに対する姿勢は、

さすがはスーパースターと言いたくなるほどのものであったし、

性格や態度を見ても“そんなやつ”には見えなかった。

あるメディアの報道によれば、「“彼ほどの”プレッシャーの中

で生きていると精神的におかしくなり、性欲が増し“ああいう事”

をしてしまう」など理解に苦しむ解説があったが、心理学者

がどう言おうが“ろくでなし男”のやる事としか私は表現しない。 


彼が試合に復帰した事に関しては賛否両道であったが、

試合が始まる前までは私の予想では、優勝か上位3位以内であった。 


なぜかと言うと彼の闘争心と精神力は並大抵のものではない。

タイ人の母親の影響であろうか、仏教を信仰しているらしく

(でも不倫? しかもあんなに大勢?(笑))、考え方も仏教から

来ているらしいが、今でもタイガー・ウッズの出来事と言えば、

まだ彼がアマチュアだった頃、全米アマ選手権などの決勝

やプロになったばかりの頃、黒人である彼に人種差別をしている

アホが脅迫の電話や手紙を送ったりもしていた。

一時期、警備員に囲まれてゴルフをしていた時期

もあったくらいである。そんな状況もものとせず、

彼は勝ちまくった。 あの状況であのパフォーマンス、

絶対に他人には真似ができない事であろう。 


そんな彼であるから、今回も”そんな事はものとせず

“タイガー・ショットを炸裂するのかと思ったら、

やはりというのか、彼も人間だったというのか、マスターズ

の結果は4位タイという数字だけでは、すばらしい結果

ではあったがTVで彼のプレーを見ていて、

「何かが狂い始めている」と感じたのは私だけであろうか。 


ドライバーやアイアンなどのショットだけを見れば、

調整不足が7:メンタルの影響が3の割合で勝て

なかったと思う。 しかし、グリーン周りや、肝心のグリーン上

でのパットを見ていると、”スーパースターが転落する姿“

を見ているようで仕方がなかった。 


アメリカで3流プロで終わった私も経験した事であるが、

プロゴルファー、プロの試合で稼いだ賞金だけで生活

ができなくなったと感じる瞬間はグリーン上で感じる。


体が動けば、体にあった道具を使えば(悪く言うとごまかし)

ウッドだってアイアンだってそれなりの球は打てる。 

しかし、グリーン上だけはどうやったってごまかせない。

どんなに金を掛けたパターで打っても、どんなカスタムメイド

のパターで打っても入らなくなるのである。 


その入らない理由は2つある。 「ピントが定まらなくなった目」

か「崩れた心」である。 目は年齢的か身体的な問題で視力

が落ちたり乱視などの影響でグリーンの傾斜が”プロレベル“

で読めなくなる事である。 メガネ、コンタクト、又は最近はやり

のレーシックなどで矯正できるうちは良い。 

それをやって日常生活には影響がなくても、グリーン上

でプロレベルで芝生が読めなくなったとき、それは、

舵取りができなくなった船のように無残なものである。


そして、もう一つの理由、一流プロだってこの理由で転落している、

「崩れた心」である。プロゴルファーだって人間、恋愛もすれば

失恋もする。好きな人にふられたくらいならまだしも、

結婚した相手との問題や離婚問題にまでなると少なからずしとも

使途も試合に影響してくる。 そしてその問題が大きくなるとグリーン上

にまで影響してくる。 


ゴルフをやる人ならトム・ワトソンという選手を知っているだろう。 

現在、60歳前後の彼はあの帝王ジャック・二クラスと並んでかつての

スーパースターであった。タイガー・ウッズが記録を破るまで1年

で2度以上のメジャーに勝ったという記録を持っていた。 


が、ある年を境にまるで勝てなくなった。 もっと細かく言うと”パット

が入らなくなった。“ あれこれと違うパターやパッティングスタイル

を試行錯誤している姿を見ると少々同情もしたくなるほどであったが、

その”ある年“とは、彼が離婚した年であった。

あまりプライベートな事をメディアにもらさない彼であった

がその離婚がゴルフにも影響しているのは一目瞭然であった。 

グリーン上の彼、ラインを読んでいる際の目つきが依然とは

別人であった。 そして、しばらくして再婚をし、それを機

に調子も上がり現在ではシニアツアーにて活躍したり、

去年の全英オープンでは59歳の彼があわや優勝

かという活躍まで見せた。 


今回のマスターズでのタイガーのグリーン上での姿、

あきらかに“いつもの”タイガーではなかった。

いくらタイガーだって3パットはするがその仕方が

今回はまるで別人であった。 


今回の彼、上記のトム・ワトソンの時のように結婚問題

に悩んでいる男の姿に見えてならなかった。 

調子が良い時のタイガーのパットと見比べてもらいたい。 

調子が良いときは球がすーと伸びて、それこそ最後まで

入るかどうか分からないような勢いで転がってくる。 

が、今回のタイガーの球は打った瞬間にはずれると

分かるほどの勢いのない球であった。  


何番ホールか忘れてしまったが、1メートルもない簡単

にちょんと決めれそうなくらいの距離のパットを、

ありえないイージーミスにての3パットがあった。 


あれを見た瞬間、“スーパースターが沈んでゆく瞬間"

に見えて仕方がなかった。 もちろんタイガーほどの選手

がこのままずるずる沈み消えてゆくとうい事

はないであろうが、”何か突破口となる理由“

がないと以前のような姿になるのは

難しいような気がする。 


しかし、それが新しいガールフレンド、ましては再婚

が理由にならない事を祈る。 


それでは、「また振り出しに戻る」ではないか。(笑)  



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by boeing747taka | 2010-05-13 19:59 | 番外編:コクピットから見る世界