<   2010年 03月 ( 1 )   > この月の画像一覧
日本いじめを再開したアメリカ


かつてアメリカには「ジャパン・バッシング」という言葉があった。

アメリカの政治家が日本に対して主に行っていたもので、

最初にこの言葉を聞き始めたのは私がアメリカに行く1990年頃

より前の80年代だったような気がする。 

当時のアメリカはレーガン政権の下、不況脱出に懸命であった。 

しかし品質・性能が良い日本製がアメリカで売れて貿易摩擦

が生じ政治家が“選挙戦の道具”としてジャパン・バッシング

が使われていた。自分が日本人だからと日本製をひいきする訳

ではないが、80年代、90年代の日本製とアメリカ製の違いは

比べ物にならないくらいの差があったと思う。 

確かに市場を開放しない日本に不満が行くのはわかるが、

電気製品や車を見ると一目瞭然である。 

仮に当時、日本がもっと市場を開放したって燃費が悪くすぐ壊れる車

や電気製品を誰が買ったのであろうか。 

あの頃の報道で売れる日本製品のせいで職を失った人

が日本製の車やラジオをハンマーで壊している風景を今でも覚えている。



最近になり、アメリカが弱っている日本(経済力が落ちている日本)

をここぞとばかりたたき始めたような気がする。 

それはもう政治摩擦というより弱っている者をいじめているかのように。



まず、最近の大きなニュースとしてアメリカで販売されているトヨタ車

の問題である。 ここで詳しい車の説明は控えるが、アメリカ政府

が訴えているトヨタの問題はトヨタのみに限った事なのであろうか。 

どうみてもアメリカ政府の“いやがらせ”にしか見えないのは私だけ

であろうか。 それを言うならオーストラリア国内で売られている

Holden(ホルデン:もともとはオーストラリア国産の車会社として

1856年にスタートしたが、1931年にアメリカ、GMの傘下

に入り最近では、ホルデン純正の車よりGM系列の会社

(日本のスズキやいすゞも含む)のパーツを使い組み立て、

名前を変えて販売している。 オーストラリア国内のV6系のレース

などにて人気車があり一部の若者に人気があるものの、

オーストラリア人でさえ避ける人がいるくらい品質が悪い。

しかし値段はそれなりに高い。)はどうなると言いたくなる。 

この問題に日本政府はどれだけトヨタを後ろで支えているのであろうか。



次に飛び込んできたニュースはカリフォルニアにある日本人

が経営する高級レストランにて現在、ここオーストラリアでも大きな

問題になっている鯨を売ったという事で経営者が逮捕されたという

ニュースである。(驚く事にオーストラリアでは大きなニュース

として扱われてはいなかった。) 確かにアメリカでは鯨は絶滅種

として保護する海洋哺乳類保護法があり売買を禁止されているが、

この話、この情報が警察に伝わった方法がすごい。ついこの間、

アメリカアカデミー賞を受賞した和歌山県の太地町の入り江にて

イルカの捕獲をまるで日本人が残虐な人種かのように撮影した

ドキュメンタリー映画「ザ・コーブ」のスタッフの友人からの情報

を受けて、そのスタッフが実際にその店に行き、物的証拠を得て

ロサンゼルス連邦刑事局にたれながしたらしい。 

確かに鯨の肉を食べない英語圏の国の人間からすると

日本の捕鯨問題は大きな問題であろう。 

そして、それを駆り立てるようにその映画「ザ・コーブ」

が脚光を浴びている。 しかし、この映画、ドキュメンタリー

として見て見たいという興味はあるが、アカデミー賞を受賞するほど

の映画なのであろうか。この映画スタッフのバックに誰がついている

のかは知らないが、アメリカの政治家の名前がでてきても驚きはしない。

映画の賞の受賞といいこのレストランの経営者の逮捕といい、

みごとなまでの日本人いじめである。


そして最後に聞いたニュースがアメリカの議員が日本への牛肉輸入規制

の全面解除を訴えているというニュースである。 

ずいぶんも前にBSEが発生したアメリカの肉を、

現在は生後30ヶ月以下のもののみ輸入してよいと定めている。 

これを、“そろそろ”解禁してほしいというのである。 


この規制、せっかく一度は日本政府が認めても抜き打ちの検査

でひっかかり再度、規制しているというアメリカ側のいい加減さも

でている。そんな中、解禁を要求しているのだが、

これも“うまいタイミング”で言ってきているなと思う。 


アメリカ政府はトヨタで叩き、鯨で蹴飛ばし、牛肉でとどめ

をさそうとでもしているのであろうか。

この要求を日本政府が蹴れば(当然、蹴るであろう)

なんらかしらの“おかえし”が来るにちがいない。 


そもそもこれらのアメリカ政府の動きは、政権交代し、

以前ほどアメリカに歩み寄ろうとしない鳩山政権への“おどし”

にも見えてしかたがない。 

今の日本政府、アメリカを敵に回せるほど力はない。

何より国際政治とは必ずどこかの国ときちんとした国交

がないとやっていけない。 


はたして日本政府や日本企業はこれからどう生き抜いていく

のであろうか。 最近の日本を外から見ていると、

おちぶれて弱くなった者が周りから急にケンカ

を売られているかのように見えてしかたがない。



[PR]
by boeing747taka | 2010-03-19 21:43 | 番外編:コクピットから見る世界