カテゴリ:市場レポート(為替の巻)( 4 )
外国為替両替の知恵




来週の月曜日、8日より妻と3週間ほど日本と韓国へ

行くことになった。 

弟が結婚式を挙げるのでそれに出席するのがメインの理由である。 

妻が韓国の出身なので、もちろん家族に会いに韓国にも行く

予定である。



そこで必要になってくるのが、“外貨”

(俺はオーストラリアに住んでいるので、この場合は日本円をさす)

である。 妻は早くもあれ買いたい、

これ買いたいとショッピングリスト作りにルンルン気分になっている。



 あまり日々の家計簿なんぞ、気にしない人には、少々変

に聞こえるかもしれないが、私は会計士である。 


“職業病”なのであろうか、何をするのにもすぐ数字が頭に浮かび、

その数字を合わせないと気がすまない。 


数ヶ月ほど前からその3週間に必要な予算の資金計画を立てていた。


妻の化粧品類、洋服、くつ、俺の本、二人で遊びに行く居酒屋の料金、

ディズニーランドに遊びに行く費用、弟のお祝いの経費、

妻の新しいデジカメ、などなど。



そこで俺は、現金AUD$2500(当初の予定は$2000)

をここ、オーストラリアで両替して、残りをカードで買い物、

それでも足りなければ、日本の銀行にある金を使う事にした。



そこで、AUD/JPYのレート(豪ドル・円)が常に頭に浮かんできた。



俺の以前の職業はプロゴルファーであったが、

はずかしい話、本職よりも、生活を支える為にと始めた、

投資(外国為替など)やコンサルタントビジネスにて

プチ財産を築いた。 よって為替に関しては、

俺の“専門分野”でもある。 


手元にある豪ドルを日本円に変えるのだから、

豪ドルにとって都合のよいような経済状態になっている時

に交換するのが望ましい。 


その“よみ”をどうするかあれこれ考えていた。 



そして下記の3回による売買が結果である。




1回目(7月16日)


この頃、為替市場の注目は、アメリカ政府の金融機関

に対する援助の姿勢にあった。 

アメリカ大手金融機関がサブプライムローンで莫大

な損失を出したり、地方銀行が破綻していたりしていたので、

アメリカ政府が大手金融機関の援助をするという報道と、

6月の米鉱工業生産指数が3カ月ぶりにプラスとなったほか、

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、

米上院の議会証言で「状況によっては、

ドル為替介入の可能性もあり得る」と発言したことを材料

に米ドル買い気配になった。 


その影響で円が売られているのとオーストラリア

の好調な企業データの影響で、

AUD/JPYは$1=100円を越えていた。 


ここでまず、$1000を売買する。



金額: AUD$1000

レート: AUD/JPY=100.70円

手取り:100、700円




2回目(8月11日)



俺の仕事が忙しくなり、特に会計監査の為

の資料作りなどに追われていた為、前回より少々あいてしまった。 


これが痛かった。 



この頃では、もう豪ドルに対してあまり良い経済状態ではなかった。

この頃、一番問題になっていた原油価格の高騰のあおり

を受けてカンタスや大手運送会社が、状態の良くない短期決算

を発表した。その影響でオーストラリアの株は下落し、

ASX All OrdinariesやASX200など連日のように下落して

前日比の値に赤字ばかりを見ていた。 


それに追い討ちをかけるように、オーストラリア政府は、

来月に金利を下げる可能性があると発表した。 


外国為替投資の世界でその国の政府が金利を下げる発表

をするということは、その国の通貨の価値が下がる事を意味する。
 

つなわち、レートが100円だったら90円台に突入してしまい、

豪ドルから日本円に変えるには損をする事を意味する。 

ちょうどその日、レートが95.50になっていた。 


金利のニュースが出たばかりで、これは更に下がると予想し、

ここでもう$1000売買した。 


そして、次の日、更に次の日と予想通り、レートは下がり、

94円、93円と下がっていった。


あの日に変えていなければ、もっと損した事になる。



金額: AUD$1000

レート: AUD/JPY=95.50円

手取り:95,500円 (前回に比べ、5200円少ない)




3回目(9月1日)


オーストラリア政府が正式に金利を上げる・上げない

の発表をする1日前であった。 

市場は、下げると予想していたし、国内情勢を見ても、

金利が高いせいで、住宅ローンの返済に苦しんでいる人

のニュースなどを聞いて、俺自身も下げると予想した。 

更にオーストラリアの炭鉱会社の大手、

BHPが行っている他の豪大手会社、リオ・ティントの買収話に、

審査が入るというニュースもあった。 


これは、世界の炭鉱業のシェアーを持つ大手2つの会社

がくっついてしまっては、独占禁止法に触れるくらいの

シェアーになってしまうのではという話である。 


この話に法的処置がでれば豪ドルも売られるであろうし、

明日の金利の話も合わせてここで“早目の対策”として売買する。 


実はこれ、当初の予定ではいらなかったが、

弟にあげるお祝い関連の金額を増やしてあげようという思いから

更に追加したものである。 


その時は、すでに豪ドルには悪い経済状態だったので、

この“早目の対処”は正解であった。 

そして、次の日、予想どおりオーストラリア政府は金利

を下げる発表をして、レートは下がっていった。 


福田首相の突然、辞任発表の為替レートに対する影響

は一時的であった。 これが影響してくれていれば、

豪ドルにとっても好都合であったが、それはなく、

レートは下がり続け、90円を切ってしまった。 


この判断は正しかった。


金額: AUD$500

レート: AUD/JPY=92.00円

手取り:46000円




今回の売買にて、3回目の売買は急な事なのでレート

が良くなかったのは、良いとするが、2回目の売買は少々痛かった。


まあ、仕事が忙しく、レートを追っかける事ができなかった

のだからしかたないと言えばそれまでだが、

ここで自分の投資経験から得た言葉を思い出した。 




「儲からなかったと悔やむより、損をしなかったと喜べ。」




これは、ああすれば、設けていたのにと悔やむより、

ここでこれをしたおかげでもっと損せずにすんだという

ポジティブな見方の考えである。 


俺の投資人生で何度も心に言い聞かせてきた言葉である。 



第一回目の時に$2000を売買しておくのが今回のベスト

な取引であったであろうが、$2000ものキャッシュ

を持って街中を歩きたくなかったのが最大の理由であるが、

更にあの頃、アメリカの金融機関に対する悪いニュース

ばかりなのと、オーストラリア株に良いニュースが出ていたのと、

円も売られぎみだったのを踏まえて少々、様子を見たかった

のもあった。 


仕事が忙しくならなければ、それができてもっと良い取引

ができたであろうが、ない時間を使ってうまくレート

が落ちる前に取引できたのだからよしとしなければいけない。 


人生、ポジティブに考えようぜ!!



(注:ここで記載しているレートは市場のレートでなく街

にある両替所のレートです。)





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by boeing747taka | 2008-09-05 22:18 | 市場レポート(為替の巻)
クリスマスの週の為替相場


今週はクリスマスの週とあり、商いは少なくなるので、

為替市場はそんなに上下しないであろうと予想していた。 

(逆に個人投資家の投資は増えるであろうが。)


長く続いているサブプライム・ローン問題はいまだに

終わってはないであろうが、それでも一気に底まで落ちない

のはやはりアメリカ経済の強さなのであろうか。 

サブプライム・ローン問題でアメリカ経済が低迷し、

米ドルも売られたかと思うと、“ここぞ”とばかりに、

シンガポールやデュバイからアメリカに投資が入り米ドルを支えた。 


結局、サブプライム・ローン問題はその本国より、

その国に“おんぶされている国“の方が打撃を受けている

ような気がするのは私だけであろうか。(日本のこと。) 

そして、最近、金融や観光でも有名になってきた

デュバイであるが、(あのオムレツを海に差した

ようなホテルの風景)アラビアのオイルマネー

が金融に変わろうとしている兆しであろう。 

いつの日か石油がなくなってもアラビアの国は、

”金融大国“として生き残っていくのであろうか。


さて、世界がクリスマスムードに包まれ

ている今週の相場。動きは限定的といえども、

海外からのシティバンクやメリルリンチへの投資などから、

アメリカ経済の復活の兆しのサインになるという

予想から今週は米ドル買いになると予想して、

USD/JPY 114.19にてロングポジションに入った。 


7種類のロングポジションにそれぞれ .22から.30にて

Limitをかけていた。 24日(月曜日)は日本は休日とあってか、

チャートをみていても、114.20からほとんど動かず。 

(日本の24日が休みだったのを忘れていました。

(苦笑。 私自身、ここオーストラリアの会社は、通常21日

(金曜日)より1月2日(水曜日)までクリスマス休暇です。) 


そして、25日のクリスマスになりようやく市場は動いてくれて、

予想通り米ドル買いムードとなりお昼にはLimitにて7つ全て

のポジションがクローズしていました。 


この後のトレードはアメリカの株式市場次第でしょう。


ダウやNASDAQがよければ、更に米ドル買いムード

になっていくでしょうから、再度、USD/JPYのロングポジション

に入ると思います。



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by boeing747taka | 2007-12-25 22:39 | 市場レポート(為替の巻)
3月11日の週の為替相場レポート



今週の円・ドル相場はここ2週間で、

おとなしい相場であった。 

117円台と116円台をいったりきたりした。 


今週は、日米の経済発表がメインの判断材料となり、

先週と先々週のような活発な動きはなかった。 


今週は、記録的に少ない取引数であった。

私は、通常、1週間で20から30回

(場合によっては40回)

のトレードをするのであるが、

今週はなんとたったの4回のみ。 



やはり今週は、大きな判断材料がなかったので、

ずっと様子見モードであった。 


これも一つの戦略と思う。 


いくらチャートが良く見えても(テクニカルな面)、

判断材料に使うニュース(ファンディメンタルな面)

がないと、私は最終的に判断を下さない。 


テクニカルとファンディメンタル、両方

がそろって初めて判断を下す



という私の戦略であるので、

今週はトレード数が異常に少なかった。 


まあこんな週もあるであろう。 


私の投資のモットーの一つ、

“儲けれたのにと悔やむより、

損をしなかったことに喜びを感じろ。”
である。 


今週はその数少ない、4つのトレード、全て儲けた。 


(通常は20から30ものトレードで2,3はマイナス

があるのであるが。)




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by boeing747taka | 2007-03-16 22:23 | 市場レポート(為替の巻)
神様、仏様、日銀様



今週の水曜日、日銀が利上げをすることを発表した。 

アナリストなどは上げる・上げないの判定は50%

であると言っていて、どっちにころんでもおかしくない

状況であった。 まあ、世界の流れというか、

他国からの懸念もあってか、あまりにも低い日銀の

金利をそろそろ上げる必要もあり、やはり上がった。 


すると、あたりまえだが、

これも為替の世界におおきく響く。

基本的なセオリーから言うと、

その国の金利が上がる=通貨の価値が

上がるである。



(その国の通貨を持っていると金利が増えるという期待

があるので、みんなその国の通貨を買いたがる。)


今回の場合で言うと円を買うことによる

円高になるということだが、

その利上げがあった時、まだアメリカは

日本時間でいう前日の夜。 


そして、私が住む、オーストラリアの夜11時頃、

ニューヨークの為替市場がオープンした。

(注:日本とオーストラリアは時差1時間で

日本が1時間遅い。) 


こういう金利を上げるなどをイベント・リスクといい、

やはりその国が利上げする・しない、そしてその結果が

どう為替に影響するかと判断するのは

ビギナーには少々、きついところもあるので、

初心者はイベント・リスクの時

は控えた方がよいという意見もある。 


さて、そのオーストラリアの夜11時頃、

私はニューヨーク市場が開くのを

いまかいまかとまっていた。 

たいていの場合、こういう利上げ

があった時、次に開く市場でも

同じような症状がでるものであるので、

利上げ後に起こった

日本市場での円高が次に開く

ニューヨーク市場でも起こると予想し、

そのポジションに入って待っていた。 


すると、どうでしょう! 


ニューヨーク市場が開いたとたん、

チャートはあばれまくり、

一時期で、US$800の儲けまでいってました!! 

(たったの30分ほどで)チャートを見るとまだまだ上がり

そうな気配だったので、そのまま待ってました。 

これがいけなかった。 私の投資理論のひとつ、

「出所と引き所は、投資する前に決めておき、

いったん投資したらそれに必ずしたがう。」

というのがありますが、今日に限って荒れ狂う

チャートをよだれをたらしながら、喜んでいたせいか、

それをついやりそこねてしまいました。 

結果的にUS$600の儲けでしたが、

反省せねばいけないところです。


が、おかげさまで先週失敗した分

を取り返すことができて、

ルンルン気分でした。(笑) 


まさに、“神様、仏様、日銀様”とおがみたくなるようなひとときでした。



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by boeing747taka | 2007-02-22 19:00 | 市場レポート(為替の巻)