新米大統領オバマ氏:その1 その後のゆくえは



今回のアメリカ大統領選挙戦は、俺の予想に反して、

そしてメディアの予想どおりにオバマ氏となった。 


当日、仕事場で、同僚の人たちやボスとその経過をネットで見ていた。

最初、オバマ氏が良いスタートダッシュを切ったが、

途中、マッケイン氏も盛り返した。 

しかし、アメリカの世論は、オバマ氏が掲げるスローガン

“Change”を聞き入れるようにChangeを求めていたようである。

オバマ氏がそのままゴールまで走り去る形となった。 


彼のスピーチを何度かYouTubeで聞いたが、

とてもすばらしい演説をする。

良い事なのか悪い事なのか分からないが、

世界はアメリカを中心となって動いている。 

今回の金融破綻の話だってアメリカから始まり世界に

“伝染”していった。いつも俺は思うのだが、

そろそろヨーロッパや、特にアジアは、

“アメリカに影響されないシステム”を作るべきだと思うのだが、

そうもいかないのが現状であろう。 

オバマ氏が掲げる“Change”にてアメリカが復帰することを願う。



さて今回のアメリカ選挙の結果を見て、驚いた事が2,3ある。

まずアメリカというのは地図を見ても分かるようにとても広い。

その広いアメリカ、田舎の方へ行くと政治、ビジネス、人

が保守的になる。(まあ、どこの国でもそうであろうが。)

そしてその保守的な人はクリスチャンとして価値観が同じだからと

共和党を支持する人が多い。 政治をよく分かっていない人は、

クリスチャン=共和党と思い投票する人もいるくらいである。 


昔から思っていたが、宗教を政治は必ず切り離さなければいけないが、

資金力や人脈を期待している政治家もいるので、

そうもいかないのが現状である。 

それらの田舎州はどうやら今回も定番どおり共和党

(マッケイン氏)を選んだようだが、驚いたのが、

アラバマ州、ルイジアナ州、ミズーリ州、ジョージア州

と南部にある黒人人口が多い州にて全て白人のマッケイン氏

が票を得ている点である。 TVを見ていてもオバマ氏

の演説などシーンの後ろには多くの黒人がいて、

黒人からの支持は圧倒的と思っていたが、

この4州は、マッケイン氏のロビー活動がよほど効いたのであろうか。



そして、次に驚いたのがフロリダ州である。 

おそらくこの州での結果が、今回の選挙結果の象徴でも

あったのであろう。 実はこのフロリダ州の元州知事

は現大統領ジョージ・ブッシュ氏の実の弟、ジェブ・ブッシュ氏

である。 前回の大統領選挙では、最後まで話題になった際

にもフロリダ州の州知事を務めていた。 

彼は兄と違い(?)州民の支持率は最後まで高かった。 

2007年任期終了によりフロリダ州知事を引退している。


その彼の影響力がなくなってのであろうか、

州民は共和党のブッシュ政権(現大統領)にしびれを切らした

のであろうか、共和党よりであったフロリダ州民は今回の選挙

で民主党(オバマ氏)を選んでいる。 これには正直驚いた。 



そして、上記の黒人住居率が多い南部4州にて白人マッケイン氏

が票を取ったのと逆に、アイオワ州やミネソタ州のように

白人人口が80%から90%占める州にてオバマ氏が票を得ている。


まあこれが俺の予想が外れた原因でもあるだろうが、

それだけ、アメリカ人が変わりつつある証拠でもあろう。 

それが、“良い方向への変化”であることを望むが・・・・・



そして、オバマ氏が新大統領に就任することになると、

気になるのが、海外との外交である。 

とりわけ日本には“追い風”になるような気がしてならない。 

それはもとより、肝心のアメリカ新政権が誕生しようとしている時に、

日本では麻生首相が衆院解散するだのしないだのとやっている。

ただでさえ、オバマ氏、民主党はどちらかというと日本より中国

を重視する政策を取っているのに、国の代表がごたごたしていた

のでは、話にならない。 

正直、そんな事をしている場合ではないと思うのだが・・・・



オバマ氏はアフガニスタンや中東に兵を送る事に賛成している。 

となると当然、日本にもインド洋での海上自衛隊の給油活動に加え、

アフガン本土での治安維持活動に参加を求めてくるであろう。 

そうなると国家の支出が増える。 

イコールどこかで税金を“都合“しなければならなくなる。 

更にとても歯がゆい対応ではあるが、現在の北朝鮮の拉致問題

だって、アメリカが中国を重視し始めたら更に進展は更に遅くなる

であろう。 この問題、日本の政治家だけでは残念ならが、

解決する事はできないと思う。



そして、更に打撃を受けるかもしれないのが、韓国である。 

かつての日本もそうであったように、(現在もあるが)

韓国は自国企業を守るために海外からの同様製品に高い関税

をかけている。車がその例である。 韓国に行くと外車が、

他の国に比べてほとんど走っていない。 


簡単な俺の目安ではあるが、ソウルに行けば15%、プサンで5%

くらいであろうか、外車を目にするのは。 

そして、関税の為に、高級車が更なる高級車になる。 

その恩恵を韓国の車企業は受けているのだが、

以前からオバマ氏は韓国の関税に対して意見を言っていたが、

今回、アメリカのトップとなった以上、その圧力は強まるであろう。 


韓国の車企業はその恩恵を受けている間に、

トヨタのように世界市場で戦える製品を作らなければならないのだが、

その代わりに、コストを下げて新車の価格を下げ、

他社では当時やっていなかった10年保証というマーケティング戦略

をとった。 その成果があり韓国車は世界のマーケットに進出

していったが、はたして韓国車が世界市場で戦えるレベル

になっているのかは疑問である。 


高級車を見れば一目瞭然である。 

韓国人の妻の家族でその韓国製高級車に乗る人が数人いて乗せて

もらったが、クラスとしては、レキサスやベンツと同じなのだが、

全体的にどうもちゃちい。(笑) 


値段もレキサスやベンツより一回り安い。

(関税の恩恵もあるであろうが) 


韓国人はどうやら、まだ高級車の作り方を知らないようである。 


そして普通の韓国国民はどうかと言うとやはり外車が韓国

に入ってくれば買うであろう。 

いい例が海外にいる韓国人は高い確立でトヨタなど、

韓国車でない車に乗っている。 

中には「海外でないと乗れないから」と言っている人もいた。 


オバマ氏が韓国の車の市場をもっと開いて“普通の値段”

のカローラなどが韓国市場に参入したら、

韓国の車企業には大損害であろう。 

韓国の政治家は日本の政治家より意見をはっきり言え、

強いと思う。 簡単にオバマ氏の意見を聞き入れはしないであろう。 

そうなると韓国とアメリカの関係もおのずと悪くなっていくであろう。


それを逆算すれば、日本政府は、韓国と中国に今から強い関係

に導かなければならないだろうが、肝心の日本のトップは衆院解散

の事で頭がいっぱいのようである。 

これでは、日本の景気回復はしばらくなさそうな気がする。 


まあ、“世界の中心街”アメリカの景気がよくなれば、

海の向こうから“暖かい風”が吹いてきて日本の景気も少しはよく

なるのであろうが、アメリカの悪い事がすぐに伝染して、

良いことは少ししか伝わってこないなんで、

なんとも残念な今の日本社会である。 


それとも、日本にもオバマ氏のようなカリスマ

のある政治家が必要なのかもしれない。



[PR]
by boeing747taka | 2008-11-09 18:41 | 番外編:コクピットから見る世界