やっぱりプロだったベッカム


先月の下旬、オーストラリアのシドニーにて

アメリカのプロサッカーチーム、LAギャラクシー

とオーストラリアのプロサッカーチーム、シドニーFC

にて親善試合が行われた。 


オーストラリア国内のメディアは1週間前くらいから

トップ記事にあげるほどの加熱ぶりであった。 


それもそのはず、いまやスポーツ界でなく、

芸能界のニュース をにぎわせているあの

ベッカムがオーストラリアにやってくる

というのである。  


俺はサッカーの試合を見るのは好きだが、

正直な話、彼の“サッカー選手”

としていの姿をあまり知らない。 

奥さんが見ている芸能雑誌に彼の妻、ビクトリアとの写真

をよく見るくらいで、どっちかというと

芸能人としてのイメージの方が強かった。 



今回の親善試合の目的はなんといっても彼、

ベッカムのためのみである。
 

“ベッカムの試合”をオーストラリアでやろうという

ことからこの企画ができあがった。 

そして、観客もベッカムのプレーを見るためだけに

スタジアムにやってきた。 


試合こそ3-5でベッカムのチームは負けたが、

今回のような親善試合にはスコア

なんて関係ないであろう。 

ファンは彼のプレーぶりを期待していたのだから。
 

そして、ベッカムはそのファンの期待に見事こたえた。 


0-3でむかえた前半44分、“ベッカムといえば、

あのフリーキック”というスタジオ中のファン

はもとよりTV中継されている世界中

のファンが期待していた、“ベッカム・モメント”が現れた。 


彼がヨーロッパやワールドカップの試合

でみせたあの見事なフリーキック

をこの親善試合でやってのけたのである。 


それも見事にファンの期待に応えるように。 


このフリーキックを見た瞬間、


「ああ、やっぱり彼も一流のプロなんだな。」

と痛感した。



プロの世界、1流も3流も実力のみを見る

ならさほど差はないと思う。


しかし、1流が更に上に行くのに

対して3流が沈んでいく、大きな原因は

今回の、ベッカムのフリーキックのような“その場”

を見事に決めることができる選手

とそうでない選手にあると思う。 



人間、誰にでも人生に“チャンス”というの

はめぐってくると思う。 

それをものにできる1流と、気づかず見逃すか、

ものにできない3流。





私事ですまないが、プロゴルフの世界

といえば、タイガー・ウッズ。 


昔、フロリダ州(アメリカ)に住んでいた頃、

タイガーを地元の試合

で何度か、生で見たことがある。 


プロとして、“彼と俺の違い”というのを見つけたかった。 



彼が試合前、試合後の練習場

にいるときから、どうスタートするか、

どうボールをセットアップするのか、細かなところまで観察した。 


こんな事を言うと傲慢に聞こえるかもしれないが、

ボールを打つ姿だけを見ていると、

「俺ももうちょっと練習すれば、あの球が打てる。」と思った。 

(プロの世界、これくらいの心境でないとやっていけない。 

というより、プロになれないと思う。)


しかし、丸1日彼のプレーを見ていると、“やはり、彼は違う!”

という場面に多々遭遇する。 


彼だって人間なので、ミスショットはする。

しかし、それは必ずといっていいほど続かない。 

1打、ミスすると、次は必ず帰ってくる。(俺はここでずるずると崩れる。)

そしてなにより、上記のベッカムと同様、誰もが期待する、

そして、必ず決めなければいけない“その時”を見事にやってのける。 



プロゴルフの試合には“流れ”があり、

“ここで決めなければならない”

という場面がある。 試合に勝つ1流プロは皆、

そこで決めるが、去っていく3流プロは皆、そこでミスをする。



アマチュアの試合からプロの試合に行くと

周りの環境はがらりと変わる。

アマチュアの試合に行くと、試合前

にもうだいたい誰が上位に行く

かというのがわかる。 

すごくうまいやつとすごく下手なやつ

が同じ試合にでているので一目瞭然である。 



そして、そこで上位に立つやつを周り

は「あいつは、すごい!  将来プロだね。」と絶賛する。 



そうやって“篩(ふるい)にかけられて残ったやつ”がプロ

となっていくので、プロの試合に行く

と実力にそんなに差はなくなる。 


そして、その“残った連中”が更に残るのは、

ベッカムやタイガーのような連中なのであろう。



今回のベッカムのプレーにあっぱれ! 

今回の試合は、俺の頭の中でベッカムのイメージが芸能人から

プロスポーツ選手に変わった一瞬でもあった。


これも“チャンスをものにする”1流選手の技なのかな。



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by boeing747taka | 2007-12-08 19:39 | 番外編:コクピットから見る世界