大学を卒業しても英語が話せない留学生?


こんなアホなこと言う人、アメリカでは聞いたことがない。

オーストラリアはメルボルンにあるMonash University

(モナッシュ大学)のBob Birrellという教授が、

なんでも「留学生の3分の1は英語が社会で通用する

レベルでないのに卒業している。 この問題について

オーストラリアの政府や大学はなんらかの対策を

しなければならない。」という苦情をニュースで言っていた。

しかも、オーストラリアの全国版の

TV,新聞に堂々と登場していた。

この教授曰く、留学生、特に韓国とタイの学生は

ろくに英語ができないのになぜか大学に入れて、

しかも卒業できているというのだ。 中国からの学生になると、

40%以上がそのような学生らしい。 


どこの国の大学でも、留学生はその国の言葉が

十分であるというのを証明するためのテストを

受けて入ってくるが、(例:アメリカならTOEFL, 

オーストラリアならIELTSなど)ここオーストラリアには、

大学前の準備コースでFoundation Course

(ファンデーション・コース)というのがあり、それを終了すると、

IELTSなどの英語のテストを免除されて正規の大学に

入学できるという制度のある大学もある。 


読んで字のごとく“準備コース”なので内容は大学に

比べずい分やさしいものであるが、この文句を

言っている教授は、このコースを

”Back Door”(裏道)と表現していた。

この教授曰く、この制度が留学生の英語力の

レベルを落としている原因の一つとか。


このニュースを聞いてみなさん、どう思いますか?




おそらく、留学生側の意見とオーストラリア人を

はじめとする英語を母国語とする人にて意見が

分かれるでしょう。 

でも、まず頭に入れておかねばならないことは、

ここオーストラリアの大学は留学生の学費というのは、

大学の収入の15%をしめているようで、

簡単にはしめだせないというのが現状である。


もとよりオーストラリアの産業と言えば、

炭鉱などの資源、観光と教育である。

それ以外は何もない。


だからオーストラリア政府もそう簡単には、

留学生に厳しくはしないであろうが、大学側は

教育省にすでに意見を伝えているようである。 

私自身、10年以上も前の話になるが、高校の

とき一人で海を渡りアメリカの高校、

そして、大学、大学院と通った経験があるので、

留学生側の意見になるだろうが、

教育とは、そもそも求める人には、

オープンであるべきと思う。
 


ITを勉強したく学校に行き、そこで習得し、

エンジニアになるのと同じく、

海外の大学に通い英語を習得して、

それなりに英語を話せるようになる。 

同様なことだと思う。 


それはそうとも、この教授もアホである。

この意見により、まるで、

「オーストラリアの大学は英語ができなくても

卒業できるくらいレベルが低いですよ。 

ですから英語ができる人はみんな確実に

卒業できますよ。」と言っているのと同じに聞こえる。


私はアメリカとオーストラリアで大学に通った

経験があるが、アメリカの方が確かに厳しいように思う。

(私が通った大学は両方とも中くらいのレベルである)

しかし、この教授のように公共の場で、

留学生の英語力にいちゃもんつけてくる人は

見た事がない。(ニュースになんて、でてこない。

まあ、影で文句を言っている人はいるであろうが。)


オーストラリア人はよほど暇なのであろうか、

こんな事に気がまわるなんて。 留学生の英語力に

目を向ける前に、自分らの国の学生がどれだけ

大学を卒業しているかに目を向けたらどうだ。 

他の先進国に比べて大学進学率や卒業率が低い。 

だから大学も金を稼ぐために留学生を多く入る

必要がでてきているのではないか。

普通に地元の生徒がたくさんいる学校なら、

どんな方法で入学したにせよ、きちんとした英語力が

なければ卒業はできないのだから。 

この教授は目のつけどころが間違っているような気がする。 

ちなみに、その意見を受けた教育相の

Julie Bishopさんは、「今のところ、Birrell教授が

訴えていることに関して証明できるような

データはない。」という声明を発表している。


ただのアホな教授の騒ぎに終わるのか、

留学生受け入れ制度を変えるのか、7月が楽しみである。



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by boeing747taka | 2007-02-04 17:28 | ありえねぇオージーニュース