時代の流れ


この話は、ただ単に“時代の流れ”としてすませてしまうには

なんとも寂しい話である。 でも、そうなのだからしかたないのだろう。



この週末、ビジネスニュースを見ていたら、「カメラのフィルムを製造

しているコダックが近年のフィルム需要の著しい低下の為に、

フィルム工場を閉鎖して、その工場内にある機械は全て鉄

のスクラップとして処分される」という報道を耳にした。 

今の時代にはなんでもないニュースであろうし、

ニュースとして報道されている事自体、おかしな事かもしれない。 


デジカメがカメラの主流にとっくになっている今日、

フィルムなんて売っている店を探すのが大変なくらいであろう。

だからフィルム工場の閉鎖なんてあたりまえかもしれない。 

私だってデジカメの方が何十倍にも便利だし、

フィルムのカメラなんてもう利用していない。 

しかし、子供もの頃からカメラと言えばフィルムのカメラ

で育った私には、その“当たり前のニュース”がなんだか

寂しい思いになってしかたがない。 


デジカメは撮影した写真をすぐに確認する事ができるが、

フィルムのカメラは店で現像するまで確認する事ができない。 

確かにそれは不便な事であろうが、その“タイムラグ”が今では、

写真の楽しみでもあったのかもしれない。

特に友人らと旅行に行った際なんか、帰ってきて最初

にやる事と言えば写真を現像しに行く事であった。 

そして、数枚余計に焼いてもらい友人らと写真

を交換するのである。 

実家にそうやってたまった約13年間のアメリカ生活の記録

が約12冊のアルバムに収められている。 

今ではデジカメを使っているので、最近の写真は、

もちろんPCの中とバックアップのHDDと焼いたDVDの中にある。

確かに場所もくわないしとても便利ではあるが、

なんだかフィルムのカメラの方が“本当に思い出を作り、

保存している”と感じるのはなぜなのであろうか。 


最近では、その写真をデジタルで提示ができるデジタル写真たて

が売っている。これはデジカメで撮影した写真何枚か

をその写真たてに保存し時間差にてスライドショー

を提示してくれる。

現在、この手のディバイスがどれくらい売れているのかは

知らないが、写真屋に行くとまだ“紙の写真”をプリントする

サービスをやっている。  我が家もそうであるが、いくらデジタルカメラ

で撮影したとは言え、記念になる良い写真はプリントして部屋

に飾ったりするものである。 

しかし、今回のコダックのフィルム製造工場の閉鎖のニュース

のように、写真屋の店頭からデジタルカメラのデータ

のプリントサービスが消える日というのもいつかはくるであろう。 


デジカメで撮影した写真を保存、展示するディバイスなんか

ができて世の中に写真をプリントする人がいなくなるという日

が来るものそう遠くないような気がする。


確かに便利になっているのはわかるが、

なんとなくさみしいような気がする。


“思い出の一コマ”が簡単に製造・保存・展示できては、

思い出になくなってしまうのではないだろうか・・・・・



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by boeing747taka | 2011-01-09 14:48 | 番外編:コクピットから見る世界